オススメ本を紹介するコーナーです。

  wakuseitansa_nyuumon  惑星探査入門
 はやぶさ2にいたる道、
  そしてその先へ 
 朝日選書
 寺薗淳也 (著)
 惑星科学の入門書はこれまでもありましたが、惑星「探査」の入門書というのは国内初ではないでしょうか。
 本書には、惑星探査がどのような思想で企画され、どのように具体的なプロジェクトとして形づくられていくのかという 流れが、詳しく解説されています。
 また、惑星探査計画を読み解くのに必要な基礎知識やキーワードが、わかりやすい語り口で解説されています。
 宇宙探査に関わりたいと思っている中高生のみなさんは、どんな道に進んだら良いのかイメージがわかないかと 思いますが、本書を読めば、どういう専門家がどのように関わっているのかが見えて来るはずです。
 私自身、若いころ、探査計画の決定プロセスが複雑で、なかなか理解できず、 途方に暮れました。月惑星探査の世界に飛び込んだあのころに、この本があったら、探査計画の立案活動を、 もっと上手にできたろうになあと思います。
 そういう意味で、これから月惑星探査に関わりたいと考えている理学研究者や工学研究者、ベンチャー企業の方々、 そしてその卵の若い皆さんにとっても、よい道標となる本です。
 「はやぶさ」「はやぶさ2」を中心に月惑星探査全般の豆知識や裏事情も満載です。
 著者の寺薗淳也さんは学生時代からの宇宙探査仲間ですが、抜群のフットワークと人脈で、惑星科学者随一の 事情通として、マスコミでも大活躍されています。




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